錬金術とグノーシスと生命の樹 その3【20100220】
『カトリックによる弾圧の中、「錬金術という秘密結社」と、「反カトリックという東方ミトラ派閥」が融合していった』
これだけの説明では足りないので簡単に。
太古から、「私は神である」という、困ったチャンは、何度も歴史に出て来たであろう。
でもあたりまえだが、死なない人間はいない。神様なのに死ぬわけだ。
で、そうなると、次に出てくる困ったチャンは、こう言うのである。
「私は、だれだれの生まれ変わりだ!!」
幸福の科学の仏陀再臨かよ!!!みたいな話である。
↑ 雑誌で松下政経塾の特集でやってた。
本来のグノーシス「神=科学」と考えると、偽グノーシス的な、「自身=神」という要素は、輪廻転生を生んだバラモン経典(大乗仏教の起源)や、その発展でもあるゾロアスター教、どちらも東方ミトラ側のほうに強い。
グノーシスの発祥は、生まれ変わりという名目で、死んでしまう人間=神を正当化する目的があったと考えられるからね。
カトリックの価値観の崩壊と共に、それが洪水のように欧州へ流入し、ユグノー、カタリ派、福音派、清教徒(ピューリタン)を作り出し、革命という血を流すことへと進むわけである。
それは、価値観の更新という、社会の作り変えである。
それをしでかしたのが、フリーメーソンというエジプトを起源と宣伝してるくせに、「東方ミトラ再興運動」をした「科学探求の秘密結社」であるわけ。
そして2種類のメソの派閥になる。
本来のエジプト錬金術=科学を、知識を神としたほうが、グラントリアン(大いなる東方ミトラ復興社=大東社)=イルミナティであるということ。
(新教徒、ユグノーを追い出した仏系メーソン)
逆に、東方ミトラの偽グノーシスの影響が強すぎて、自身=神=HEROになってしまい、そこから白人崇拝主義という、「科学どころか知識も糞も関係ない選民主義」になって、有色人種差別だけが行動倫理となったメーソンが、米英系メーソンである。
ロスチャイルドが前者であり、Dロックフェラーが後者である。
ここらが、東方ミトラと西方ミトラの融合でもあるが、カトリックの価値観の否定は、「神学の再構築」となって、錬金術や、東方ミトラ的結社の中で表面化する。
これは、「善である神が世界を創造したのに、現実世界には悪が存在してるということ。」という考え方が関係している。
神がこの世の悪を作ったと考えると、神が悪という要素を持っていることになってしまう。
神が悪魔を創ったと考えずに、現実世界に悪が存在する理由をどう説明するかという疑問になる。弁神論っていうんだっけかな?
グノーシスも弁神論からの帰結なわけ。
社会構築と悪の存在を第三者、神という概念では説明できないから、本人、自分の中に神を求める。
プロテスタントの頃は、東方西方が融合したために、その「神学の再構築」というのが加速したわけね。
それで出て来たのが、神智学、人智学であり、その一部分である。
そしてその神智学から、さらに生まれてきたのがニューエイジなわけです。
英国での錬金術が、ヘルメスとアフロディテという2人から子のヘルマフロディトスという神を作り出したこと。
ニューエイジの「ヌイト」と「ハディト」から子の神を作るという表現、それはイシスとオシリスの子の話。
これらは、「神学の再構築」の話ね。
そして、生命の樹(アドナイ)と、悪の樹(バラモン・ルシファー)から至高神エルを創造するという三位一体もね。
これは、より悪の存在するという理由、弁神論に直結した話。
「神様、神様」、言ってる人は、「現実として悪が存在する」という理由から、「悪魔という存在を必要としている」ということ。
だから、「神と悪魔は同じ物ですよ。エジプトのホルスとセト、アトンとアメン、ヤハウェとバールみたいな二本の柱の対立で、あっちが悪魔だと言い合ってるだけ。」と言って来たわけです。
それぞれが、お互いを必要だったからという理由でね。
さて、ここで考えたいのは、錬金術=神学の再構築みたくなった話である。
馬鹿な古代の欧州人にとって、単なる科学である錬金術は、魔術のように捉えられ、弁神論によって「神と悪魔の辻褄を合わせるための学問」となってしまったわけで。
錬金術Tのヘルメス文書にあるような「一は全、全は一」は、宗教の言葉ではなく、訓戒とか、ことわりのためだけの言葉だったと思うわけで。
・今の社会のような虚構の民主主義も、独裁者による共産主義も「到達点は同じ」ということ。
・「神を崇めてる人にとって、悪魔も必要とされること」→「最終的に神も悪魔も同じ物になる」・・・とかとか。
「一は全、全は一」これは、↑みたいな、真理の言葉でしょ?
最近は政治家でさえ忘れてる、「個人の利益のためには、大衆全体の利益を守る必要がある」という言葉も、この言葉、ヘルメス文書と重なるし。
こう考えると、グノーシスが体系化されていく歴史もなんとなくわかる。
グノーシスは起源前1~2世紀ごろに流行し、3~4世紀頃に東方ミトラ(マニ教)で再び盛り上がる。
しかし、キリスト教がローマ国教になったことで、キリスト教圏内では地下に篭り、「科学とセットで秘密結社化」したわけ。
で、グノーシス=異端となり、こそこそと神学の再構築となる。
プロテスタントとかの宗教改革より大昔からの話ね。
で、俺はエジプトのアトンやアメンが、対立の中で唯一神としていったことの延長に、これら(キリスト教やユダヤ教、プロテスタント新約聖書や旧約聖書)があると思うのだが。
ただ、「厳格な唯一神」が出来上がるのは、ユダヤ教の旧約聖書が確立され、タルムードなどの規律ができる6~7世紀頃である。
そそ、前にも言ったとおり、「古代エジプトの一神教は不完全な一神教なの」。
ラーアトン、イクナートン革命とかもね。だから、後にユダヤ教になって厳格化されるけど。
その理由は、大衆の識字率とかの話もあって、「聖典(ユダヤ教の場合旧約聖書)」、がなく、「戒律(タルムードなど)」 が厳格化できないから。
そういう状態だったら、日本のように神様がチャンポンされて、多神教化してしまうわけ。
しかし、「一神教化が必要」ってだけじゃなく、「夷を討て」と同じことで、グノーシスも「神を崇めるには、悪魔が必要」だったわけ」。
そそ、グノーシスも弁神論から逃れられなかったわけね。
だから多神教=容認ではいけなかった。「世の中にある悪はこいつらのせいだ」を、やりたかったわけ。
で、エジプトもだけど、あまりにも大昔は識字率がろくになく、聖典がなかった。
よって「不完全な一神教」にならざるを得ず、古代宗教の場合、聖典の変わりを果たしたのが、「空」だったわけ。
これは、エジプトでのホルスとセトの戦い、空における昼と夜の戦いもそうだし、ピラミッドとオリオンの関係もそう。
そして、何より、冬至で出来上がる神=「太陽の復活」というZeitgeistなどでお馴染みの話もね。
夜空というか、空ね。
キリストと12人の使徒、12星座ゾディアックとかギリシャ神話も、もちろんそう。
占星術となるとバビロニアってイメージがあるけど、エジプトもそうなわけ。
例えば、ヘルメス文書もそうで、錬金術の話では、賢者の石=赤い石=火星として語られる。
そして、本来関係がなかった神学の構築に取り込まれる中で、火星(賢者の石)→金星へと導く学問=錬金術の神学となって構成される。
火星と金星の間にある星、そう地球。
で、金星は、イルミナティがシンボルとしてる星なんだが、夜明け前に太陽を導き、夕暮れ後にだけ太陽が消えるのを育む星である。
そそ、ゆえに金星は、Venus=ヴィーナスと呼ばれている。これはローマ神話のアフロディーテであり、イシス=ホルス、太陽の母親そのものなわけ。
俺は、この中に、カトリックのマリア崇拝とエジプト学派のホルスの母であるイシス崇拝の関係という思想の源流が入ってると思っている。
メロヴィング朝(母という意味)からのフルール・ド・リス(白い百合)の母系血流とかも関係してると思うわけです。
で、前回も説明したけど、自分は、このグラントリアンの思想と対比して米英系メソの思想があると思っている。
キリスト=ゼウス=木星という「夜空という聖典からあぶれた少数派=異端」が、この欧州における思想のマイノリティ、清教徒などを生む米英系メソの思想になったんではないか?と考えてるわけです。
ミトラ教が根本である その2 【20090528】
http://www.mkmogura.com/blog/2009/05/28/225
さて、駆け足で書いてきたと思うのだが、また長くなったな。
「錬金術は本来は単なる科学」「悪という現実の存在と弁神論」「神学の再構築」「金星とイルミナティ」「空が、字のない頃の聖典となったこと」
ここまで説明してきて、やっとまとめができる。
俺はニューエイジも、本来は科学であった錬金術での神学の再構築も、すべて「失敗作」だと考えている。そこらへんを説明する。
何度もくり返しになるが、ニューエイジ色が丸出しで、911自作自演をも暴露するZeitgeistを作ったのは、グラントリアン(仏系メソ)とスコティッシュライトである。
金星=ヴィーナスを説明しない、ヴィーナスプロジェクトというとこが作ったものだ。
キリストは太陽崇拝のパロディというのは真実である。
しかし、ニューエイジという概念自体が間違いというか、全く同じ物である。
キリストを魚座の時代、次をアクエリアス、水瓶座の時代というのなら、恐竜の時代は何の時代かと。
双子座の時代もいつの話で、何が関係あるのかと。パロディ以外のなんであろうかと。
そもそも、ニューエイジとセットになってるスピリチュアルな人に「その神秘的な目に見えない物は誰が作ったの?」という質問をぶつけても、答えられないのだ。
理由は簡単。「神様」という単語で答えた瞬間に、弁神論にぶつかるからね。
だから、ニューエイジも「次の時代を決めてる神様は誰か?」に答えられないのである。
昔の聖典である「夜空」で都合のいいパロディを作りなおしただけであり、キリスト教とやってることは何も変わらない。
さらに説明するなら、ニューエイジは神智学(Theosophy)から生まれた。
ギリシャ語のtheos(「神」)とsophia(「智」)からきていて、直接神と交わるこ
とで叡知を得る学問ということである。
「そのニューエイジの神様は何か?」にも答えられず、インチキ霊媒師のブラヴァツキー夫人が作ったもんの延長なわけです。
その起源は東方ミトラのグノーシス。
さらに説明する。
「神様」という単語を説明できない彼らは、弁神論「悪というものを神様が作ったのか?」という問題に、ニューエイジや野郎どもは錬金術で答えを作ろうとした。
本来、科学である錬金術から逸脱した物。
それが生命の樹と邪悪の樹、その中心にいる至高神エルであり、これがエデンの園や、ロスリン礼拝堂のモチーフとして作り変えられた三位一体である。
そう、神と悪魔から、本当の神という存在を作ってしまったわけ。
その重要な要素として「ユダヤ密教カバラー」を持ち出したわけ。
だから、ニューエイジの多くに「生命の樹」のモチーフが出てくる。
だからニューエイジアニメでさえ、エヴァンゲリオン(福音+イオン)、アクエリオン(アクエリアス水瓶+イオンAEON)とかも、生命の樹が出てくるでしょ?
でも、結局は弁神論の問題点、「神は悪魔の要素を持っている」というのは残る。
だから、おおっぴらに神様の存在は吹聴できないわけ。
そういうわけで、「神という単語をひたすらに隠してるくせに、アドナイという神様の名前が出てきて、それを体系化した物である生命の樹が大好き」なんて、面白状態になってるわけ、ニューエイジはね。
そそ、神学の再構築の際に、エジプト学派、本来のセム系ユダヤの思想と、グノーシス→東方ミトラ(マニ教)が融合して、出来上がってるパロディがニューエイジであり、スピリチュアルであり、アセンションである。
さらに説明。
この中核になる部分を説明できないから、神智学→ニューエイジは、スピリチュアルのような神秘主義に走りすぎた。
よって、本来「自然界の法則を探索し、間接的に神に近づく方法を取る学問=汎智学(Pansophy)=錬金術=科学」とは、程遠い物になった。
あくまでも、グノーシス→東方ミトラ(マニ教)で、錬金術とは遠いほうだったからね。
「それじゃあ、まずいんじゃね?」ってことで、出来上がったのが、「人智学=ルドルフ・シュタイナー」であるわけ。
ね、だから日本でも新左翼あたりが、シュタイナー理論にすがってる状態が多いが、あくまでもニューエイジとは、ご親戚なわけ。
それは、行き過ぎた神智学の「錬金術離れ=科学離れ」から引き戻し、キリスト教圏下での本来の科学秘密結社(フリーメーソン)に戻したのが、人智学(シュタイナー教育)なわけだから。
よって、選民思想=シュタイナー理論であるわけ。
大昔からの、馬鹿であるカトリックからの弾圧→秘密結社と、現在の欲望で出来上がってる世界=大衆は馬鹿=懐疑的経験論→自分達だけが正しい。
ここらは、現在も何も変わっていない。
さて、簡単に説明したが、こんな感じです。
ニューエイジで、なぜ生命の樹が出てくるのか?とか、シュタイナー理論、人智学と神智学(ニューエイジとの比較)、それと錬金術という科学の関係。
エジプト学派的な考え(生命の樹とかもね)それが、神学の再構築という弁神論という理由の中で、東方ミトラと西方ミトラとの融合などなどを生み出したわけ。
さらに本来、単なる科学である錬金術も、神学の再構築のために変質してしまってる理由。
そそ、これこそが、錬金術というものが、グノーシスの学問となった理由である。そして、「錬金術でも生命の樹が出てきているか?」ってこともね。
ここらは、ニューエイジも土台は東方ミトラなわけだが。神と悪魔、昼と夜、善悪逆転してる部分もあるし。
具体的な説明で言えば、ニューエイジそのものでもあるエドガー・ケイシー財団が、キリストはゾロアスター教の教祖に輪廻したと言い張ってること。
それなのに「神が誰か?」を説明できないニューエイジにエジプト学派=セム系ユダヤの生命の樹(ヤハウェ=アドナイ)を取り込んでるか?の説明ね。
まあ、パロディのネタ明かしというか、その理由だね。
宗教的弾圧の中でのグノーシス的な熟成、弁神論に対抗するために、神学の再構築、その結果の東方ミトラと西方ミトラの融合。
その一つのキー、カトリックとは違う西方ミトラ側の鍵、文字通り、神学を都合よく改竄した一つの柱として「生命の樹」が使われたってわけね。
ま、こんな感じです。
人智学、神智学もパロに過ぎないが、この「智」という字は、知識=その知恵が神そのものをあらわす。sophia=ソフィア。
これは、グノーシスの体系の中で、ソフィア=グノーシスの神様として出来上がるわけです。
ソフィスト(sophist)、これは紀元前3~4世紀ごろギリシアに現れた「知恵者」という意味である。
時に、彼らは異端者として扱われ、ソフィスト=グノーシス者みたいな呼び名は、「詭弁者」という意味でも使われることがあったそうな。
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